原点

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昨夜は親しい方々との親睦会の後に不義理をしている小料理屋さんへ行きました。
かれこれ1年半ぶりかなあ~。でも、普段と変わらないまま、向かい入れてくれる。
さすがに20歳の頃から通っているから時間の壁は、すぐに埋まって話が弾んでいく。
そこで、お勧めの日本酒を注文する。実はこの店は料理も美味しいけれど、
日本酒にこだわりのある店として知る人ぞ知る店。県内の酒蔵が大将の審美眼を
信じていろんなお酒が集まるのだ。私はここでいろんな蘊蓄を聴くのが好きだし、
また、お酒のレベルアップ尽力された方とも知り合っていろいろと教えてもらった。
なんでも知れば知るほど興味は膨らんでいき、あれこれ知れば深くて面白い。
 
ちなみにこの夜は初めて飲んだ日本酒。1本目は酵母をうまく使って香りが良く、
やや辛いけど、後味は切れるタイプ。ややゴツゴツしているところが日本酒らしい。
近頃、米を研ぎ過ぎて甘ったるいタイプが多くなっているからたくましくも感じた。
そして、もう一本、勢いづいて飲むことした。こちらはちょっと値段も良かったけど、
味はその期待に応えられるほど素晴らしくて、最初におちょこに注いで香りを
匂った時に思わず「ファンタジスタ」と言ってしまった。想像力がフワッと広がる
柔かさ。飲めば、匂いの優しさと違って日本酒らしい頑固さを感じる舌触り。
あまりにも単純で、複雑さはなく、真面目で真っ直ぐな主張を感じた。
 
閉店際に訪問したので、この2本でお開きになったが、近々、行きたいものだ。
まあ、それにしても次から次へ新しい酒が誕生する時代。戦国時代になっている。
酵母をどのような比率で混ぜて、旨みや香りを高めていくのかに日夜、余念なく
研究されている。その競争力の激しさを知って、いい刺激になった。
常に時代は動いている。だから時代は面白くなっていく。そんな原点を回帰した。