コロコロ

 

６年前、県大の卒業制作展で初対面。どこにでもある作品だった。ほとんど今と同じモチーフ。だのに印象に残らない。その後、持ってきた十数冊のスケッチブック。子供の頃から描いていたもの。これには驚かされた。見えない世界を感じている。本当に絵が大好きなんだ。いや、本気で絵を愛している。

それから1年ごと、コロコロと転がっていった。あちらこちらに頭をぶつけながら自分の行きたい先へ、憧れている未来へ。名前のとおりにコロコロと、山越え谷越えて転がっていった。

そんな彼女の夢！ただ、ひた...すら部屋にこもって、絵を描くだけの生活。有名なんてならなくいい。お金持ちなんてならなくていい。絵具と鉛筆、キャンパス、紙など、画材が買えるのなら、それだけでいい。見た目は謙虚そうだが、よく見れば我がまま夢だ。

第6回やまぐち新進アーティスト大賞が発表。臼杵万理実！めでたく大賞に輝く。卵の殻を破って、思いっきり羽根を伸ばし、空高くへ飛び立った。おめでとう！自分の夢を信じていく力がついたね。方向感覚がよくなってきている。

どうかこれからも頑張ってください！美術家とは終わりなき旅。ずっと創造できる人。生きている限り創作を続いていく。それを望んでいるから楽しい旅になるだろう。夢を見ていこう！