巡る

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朝から流れに乗れなかった。頭の上には停滞前線。やるべきことが進まないまま午後になった。やれやれ、こんな日もあるさ、と思いながら近くの銀行へ。いつもなら自転車で行くのだが、リズムを変えたくって歩くことにした。

冷たい風が強く吹き付ける中、何も考えずにもくもくと歩く。やや早歩きのピッチ。ほどなくして商店街へ入った場所で、バッタリと故・吉村芳生さんの奥様とお出会いする。昨年12月、天国へ旅立たれた奇才画家の吉村さん。仕事のため、葬儀の直前にお参りしたため、奥様やご子息の大星君とは...
何もお話しできないままだった。

そこで「まだ、現実として受け入れていないと申しますか、パリにおられて、近いうちにお越しになるような気がしてなりません・・・」と、心の奥底に溜まっていた思いを一気にお伝えした。すると奥様は「そう言ってもらたら、主人も喜ぶと思います」と、気丈に明るく振る舞ってくださった。

とても短い時間。だけどお会いできて本当に良かった。吉村さんの創作意欲を思い出し、心が熱くなってきた。これからも忘れることはありません。それは可愛がってもらった若者たちも同じだろう。吉村イズムが再びインスパイアされた。これも見えざる手のおかげ。スイッチが入った。ありがとうございます。がんばります!合掌