還元

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20代前半はお金が少し貯まったら、それを元にしてよく上京していた。時はバブル全盛期。美術館では海外の名画による企画展があちらこちらで開催。また、実験的な現代美術にもスポンサーが付いて、さまざまなアートシーンが展開されて、街に美術が溢れていた。そんな中、情報誌を片手に朝から晩まで見聞を広めるために必死に動き回る。知識も足らないし、感性も未熟だった時代。ただ、未来の肥やしになることを信じていたからすべて楽しかった。さらにギャラリーや美術家の諸先輩方との出会いにも恵まれて可愛がって...もらえた。運が良かった。そして、この頃に知り合ったギャラリストにアドバイスをいただく。「年上から自分が受けた恩は必ず年下の世代に還元すること!」。今現在、私が若い人たちと共に頑張れる根っこになる言葉だ。ギャラリーを経営するために多くの知恵を授けてくださった尊敬できる方。もう天国に旅立たれて随分経ってしまったけれど、ずっと心の中で金言は生き続けている。だからそれをどれくらい実行できるのかに、これからも挑戦していくのみですね!!