一般の人たちは本物の美術家と出会う機会はほとんどない。もちろん美術好きなら自分から近づいて行くため、自然とその機会に恵まれるが、この他の人はたまたま近所に住んでいなければ、出会うことはないだろう。だから一般の人たちがイメージする美術家とは、テレビ番組などで面白おかしく加工され、複雑なものを単純化した底の浅いた情報から作られることが多い。しかも有名・著名な美術家の成功した人生を取り上げるため、頑張れば上手くいくような印象を与えてしまう。いやいや、美術家になるのはそんなに甘いものではない。この事実は実際に美術家に会ったら簡単に理解できるはずだ。世の中はすべて百聞は一見にしかずであって、彼らが何を夢見て何でやり続けられるのかは、何度も会っていく中でわかってくるもの。まずは身近な美術家に会ってみてください。きっとすぐに創作が好きでたまらない連中だと気付いて、彼らが夢中になれる美術に引き込まれていくことでしょう。
■muku オノサヤカ、平井槙、三浦朋子、吉田朱里 2016年7月15日（金）～24日（日） 11:00-19:00
