失敗に学ぶ

イメージ 1

今、話題の人工知能。学習、推論、判断といった人間の知能の持つ機能を備えたコンピューターシステム。もしかしたら近い未来に美術の世界にも進出するかもしれない。先日、この分野で活躍している若者が帰省して遊びに来た時に、美術ではどうなるのかなと尋ねてみたら、この時代にピカソが生きていたら創ることができる作品が誕生するでしょうと答えた。つまりすべてのピカソの情報を分析して、現代に合った色彩や表現の作品が創られるだろうということだった。それはとても面白そうなので観てみたいと思ったが、反面、機械の限界を感じる言葉でもあった。なぜなら人間は失敗して学ぶもの。どんなに優れた人でも成功者でも必ず失敗を乗り越えている。失敗をするということは辛いけど、それを新しいエネルギーにしている。機械は失敗を選ぶことはない。過去にあった情報を基に創造するだけ。人の持つ可能性とは良いも悪しきもあること。そこが機械と違って何をするかがわからないから面白いのだ。