処方箋

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時々、「美術はよくわからくなくて苦手です」という方と出会うことがある。そのほとんどの場合は食わず嫌い。自分なりの個性や美的センスがあることに気が付いていないだけ。または学校の美術授業で発症してしまった軽度のアレルギー。本当に大したことはない。しかし、放っておくと慢性化する。注意が必要だ。こういう時はその人のから醸し出す雰囲気に応じて、処方箋のように効用的なアドバイスをするようにしている。例えば「美術について上手く話そうとせずに感想を言ってください」だとか、「ゆっくりと頭の中に浮かぶことをそのまま話しましょうよ」など、間違っても良いから何でも自由に語ってもらう。実際に言葉にして話すことで美術はグッと近づいてくる。眠っている能力を目覚めさせてやろう。こうやって感性が動くようになると鑑賞が楽しくなっていく。後は自分なりの感覚を羅針盤にして美術鑑賞の旅を楽しめいい。美術はハッキリとした答えのない世界。だから間違いや不正解なんてありゃしない。たくさんの美術作品との出会いを恐れずに求めていこう!