我れ思う故に我あり

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「一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う 」とは、群集はたやすく暗示にかかりやすく、一人が騒ぐとそれにつられて騒ぎ出す。付和雷同しやすい群集心理の例えである。このうなことはいつの時代でもよく起きている。自分のやっていることを追求しないまま、ただゾロゾロと盲目に付いていくだけで、自分の目で確かめて自分の頭で考えることを怠ると、自主性や独自性を失って右往左往する人生になるだろう。

昨日の午前中、県美展の会場内で行われた「自作を語る」。入選者のうち希望者が自分の作品について解説するワークショップ。そこには初めての応募で初入選した親しい美術家がいた。どんなことを語るのか?心配と興味が五分五分になって参加した。すると彼女なりに真剣に考えたプログラム。ベタな言葉で垢抜けはしなかったけど、しっかりとした信念が伝わってきた。おおー、思った以上にやるじゃない!終了後、なぜ手を挙げたのかと尋ねたら、「こんなチャンスは滅多にないから頑張ろうと思いました。創作するっていうことは挑戦していくこと。だからその延長線上なのでしょうね!」と明るく答えてくれた。なんとも前向きに生きる彼女らしい言葉。そのバイタリティさが自分らしさを育てている。お見事でした!今の熱い気持ちのまま、いろんなことに頭を使って、創作することを期待しています。

■第71回山口県美術展覧会 2017年9月16日(土)~10月1日(日)9:00-17:00(入館は16:30まで) 休館 9月25日(月)観覧料 一般500円、学生400円、70歳以上・18歳以下・障害者料 山口県立美術館 山口市亀山町3-1http://www.yma-web.jp/