真理

イメージ 1

鑑賞するとは作品の謎解きだけではない。パッと見てよくわからない、モヤモヤするものとも付き合うこと。いろんな角度から自由に感じて、各自がそれぞれ個性的な答えを楽しむ。そう、作品には確かな答えなんてない。鑑賞とはどのような経路で作品を辿ってもいいのだ。しかし、かと言って杓子定規な見方や、本質と繋がらない稚拙な考察では進歩しない。いくら鑑賞者の感想に不正解はなくても、観たものを心で感じずに、ただの気まぐれでは感性は磨かれないだろう。人は何かを感じるために生きている。その瞬間に心を動かされ、意欲をかき立てられ、成長することを求めている。美術鑑賞はそのためのアンテナであって、人生を豊かに感じるためのツールになる。だから例え素敵な言葉で美術が語れなくていいじゃないか。それより何かを感じて生きるために役立てよう。素晴らしい未来を想像するために美術鑑賞を上手く活用していこう!

■第71回山口県美術展覧会 2017年9月16日(土)~10月1日(日)9:00-17:00(入館は16:30まで) 休館 9月25日(月)観覧料 一般500円、学生400円、70歳以上・18歳以下・障害者料 山口県立美術館 山口市亀山町3-1http://www.yma-web.jp/