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昨日、個展のために遠方からお越しになった方は、作家が幼稚園時代に可愛がってもらった先生だった。なんと28年ぶりに再会。当時、彼女の行動や言動を書き綴った連絡帳で、いろいろな情報を緻密に家族と共有し、健やかに伸びやかに生きる土台を築いた大恩人。近親者しかわからなかった感覚を受け入れ、そのことに応じたコミュニケーションで、個性が大きく広がるように尊重してくれた。これはまるでヘレン・ケラーとサリバン先生と同じ関係。すべての存在に価値があることを教わり、自分とそんな世の中を結びつける切っ掛けになった。

このたびの個展開催に際し、作家の母上が思い切って、ここまで成長できたことの御礼のつもりで、お送った案内状を見て駆けつけてくださった。わかって欲しいと思う人に、わかってもらえる素敵な時間になった。他の人にしたら強調するほどのことに思えないが、私が知る限り、彼女の人生はこの出発点に始まり、不思議にくらい良い人たちと巡り会っている。やはり人を信じることの素晴らしさを知った人は、流れに身を預けるからチャンスに強いのだ。とはいうものの、まだまだ始まったばかり。これから先にいくつもの試練が待っている。入口で前向きに生きることを学べた幸運を信じています。もっと楽しいワールドを創るためにこのまま頑張っていきましょう!

■今本 由実 個展 からふるなせかい 出品協力 てご屋工芸班 2018年10月25日(木)~30日(火) 11:00-19:00(最終日は17:00まで)