美術を楽しむことはそんなに難しくはない。制作するための基本的な知識を習ったり、作品鑑賞のポイントを少し教わったら、そこそこのレベルで誰にでも面白いものになる。いわゆるプロのレベルには遠く及ばないものの、普通の人が趣味として制作したり鑑賞するには、それほど多くのことを学ばなくても美術は楽しめるものだ。
つまり、よく「美術はなんとなく苦手です」という人がいるが、それはトップレベルに標準をあわせて、勝手にハードルを高くしているだけ。おそらく真面目な人なのだろう。たしかにその域に達するのは並大抵のことではない。プロのような専門知識を習得していなくても、パッと何かのイメージが浮かんでくるのは、直感で本質を把握する遺伝子があるからだ。美術はシンプルに付き合うことで面白くなる世界。誰にでもある動物的な感覚を活かし、単純に魅力を見つけて楽しみましょう!