単純さ

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美術を楽しむことはそんなに難しくはない。制作するための基本的な知識を習ったり、作品鑑賞のポイントを少し教わったら、そこそこのレベルで誰にでも面白いものになる。いわゆるプロのレベルには遠く及ばないものの、普通の人が趣味として制作したり鑑賞するには、それほど多くのことを学ばなくても美術は楽しめるものだ。

つまり、よく「美術はなんとなく苦手です」という人がいるが、それはトップレベルに標準をあわせて、勝手にハードルを高くしているだけ。おそらく真面目な人なのだろう。たしかにその域に達するのは並大抵のことではない。プロのような専門知識を習得していなくても、パッと何かのイメージが浮かんでくるのは、直感で本質を把握する遺伝子があるからだ。美術はシンプルに付き合うことで面白くなる世界。誰にでもある動物的な感覚を活かし、単純に魅力を見つけて楽しみましょう!

■秋のミ・カ・ク展 岡本よしろう、岸透子、佐々木範子、原田優衣、松田淳 (五十音順・敬称略) 2018年11月3日(土・祝)~18日(日) 11:00-19:00 定休日 11月7日(水)、13日(火)、14日(水)