何かが琴線触れることによって生まれた心の動きはみんな違うもの。人は誰でもその人らしい喜怒哀楽を表す感情を持っている。ズバッと本能的に表に出せる人もいれば、こみあげる思いを胸のうちに秘められる人。学校や職場で個性を抑え過ぎず、適度に素をちりばめて出せる人もいたら、家族や友人の前でも微塵も出さないまま、表情を感じさせない人もいる。
そんな感情とは川の流れのようなもの。川の水は高いところから低いところへ流れていく。水はいろいろなものに活力を与えて、それでいて様々なものへ変化できる柔らかさがある。しかし、水の行き着く先が沼地であったり、水たまりであったりと、素直に感情を出せずに抑え込んでばかりいると、水が流れていかなくなって澱んで腐るだろう。