真実は1つ!

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ことわざの「風が吹けば桶屋が儲かる」。これは意外なところに影響が出ること。またはあてにならない期待をするという例えだ。私が若かった頃、「家督を継ぐ」などの古くからのしきたりが色濃く残っていて、また、美術界もいわゆる男社会であったため、女性が表に出て活躍することは厳しい時代だった。昨今のニュースで報道される医学部の入試問題と似たようなことは残念ながらあったと思う。しかし、平成になってからの美術界は社会にさきがけて女子が活躍しやすい環境になった。男尊女卑の風土が大きく改善されて、美大への進学者は男子7割、女子3割の比率がそのまま逆転してしまった。若い頃、縦社会が存在して、先人や先輩たちにいびりいじくられて、かつ、ガチに対決して鍛えられたのは遠い昔。女子に門戸が開かれて台頭してくる美術界なんて、まったく想像もしていなかった。

そんな平成の美術界の一部分を見て、「楽しそうですね」と言われることがある。私はへそ曲がりなので、そう言われたら「本当にラッキーです!」と強がりを言う。確かに表面的にはまったくそのとおり!いつの間にか若い女子に囲まれてしまった。まさかまさかと言うしかないない。パフォーマンスの高い男子は、大学卒業後に大都市に残ることが多いため、なかなか出会うチャンスは少ないけど、山口は元気の良い女子が増えている。もちらん素晴らしい男子もたくさんいるけど、ここには美術を愛する女子の方が多く集まってくる。

だから彼女たちの夢が少しでも叶うように応援していく。よこしまな心を捨てて若い女子と理想へ向かう。人と人を引き合わせるきっかけとは不思議なもの。たった一瞬のやり取りから始まっていく。どんな時も一期一会を疎かにしなければ、新しい希望への旅が生まれるだろう。思い込みや多数の考えになびかず、夢想への純粋さにこだっていく。個性を発揮するためにベストにこだわるのだ。金の卵は身近にある。いつまでもそれを信じていくこと。美術の基本から逸脱しないように生きたらいいのだ!