類は友を呼ぶ

f:id:gallerynakano:20190916230536j:plain

 

ことわざの「類は友を呼ぶ」。その意味は似たもの同士は自然と集まること。たしかに世の中は知らず知らずいつの間にか出会って仲良くなることが多い。まるで事前に打ち合わせたように、ある時間帯に気が合いそうな面々が揃って、それぞれの世界観を語り合うことで親しくなる。ほんのちょっとずれただけであっさりとすれ違っていくもの。ただし、歴史を振り返ってもここ一番に不思議なくらい人と人は繋がっていく。これを偶然と言ったら偶然なこと。必然と言ったら必然なこと。おそらく科学では解明できない謎だらけ。きっと神様や仏様のおかげだと言った方が腑に落ちる話だ。

ちなみに私のギャラリーでも、そのような摩訶不思議な出会いは日常茶飯事。その様を遠くから見たら奇跡的かもしれないが、実際のところは美術が好きな人が集まってくるだけ。遠慮なく語り合える仲間たちと、切磋琢磨するためにやってくる。そして、お互いの主義主張が交わることで化学反応が発生することを楽しむ。新しい創造力が生まれることを期待して、ノーガードの打ち合いで道理を求めるからだ。

つまり夢を分かち合える仲間との出会いこそ、人生を豊かにするために一番必要な条件だ。ダイヤモンドはダイヤモンドによって研磨するように、人の才能は人との出会いによって磨かれていく。素晴らしい個性に磨き上げるために良き友であり、良きライバルでもある仲間たちと語り合っていくこと。どんな時代になっても同じ志を持つ人は出会う運命にある。だから自分が好きなことを信じて真っ直ぐに生きることが大切になるのだろう。