美術家になるために一番確実な投資と言えば美術館へ行くことだ。例えば、私が今流行っている美術家に直接会って、美術について教えてもらおうとしても、田舎のギャラリストでは、なかなか相手にしてもらえないだろう。しかし、ポスト印象派の画家 ゴッホの作品を美術館で鑑賞して、その後、画集や伝記などの本を買って、家でのんびりとページをめくれば、自分なりにゴッホとの対話を楽しめることでしょう。
つまり実際に人に会って話を聞く時は、相手の目を見てじっくりと話に耳を傾けることで、知識が豊富になっていくように、美術館での作品鑑賞する時も心を澄ませて触れてから、読書によって理解していくことで、自分自身の感性は鋭く磨かれるはずです。ただし、最初から自分にとって有益になる芸術が何かがわかっている人は誰もいない。自分のアンテナに引っかかったもの、ビビッと直感で受け止めたものは、とりあえず片っ端からこだわると、そう決めてかかっていくことで、自分の好みや嗜好、相性の良い美術家のタイプがわかってくるでしょう。さあ、だから美術館へ行こう！一見、自分と関係ないような分野であっても、じっくりと鑑賞して味わって学ぶことで、それらすべては自分自身への未来の投資になる。さあ、だからこそ美術館へ行ってみよう！
■ヨーロッパ絵画 美の400年 珠玉の東京富士美術館コレクション 2019年9月3日(火)～10月22日(火・祝) 9:00-17:00（入館は閉館30分前まで） 休館 9月9日（月）、30日（月） 観覧料 一般1300円（1100円）、シニア・学生1100円（900円） ※シニアは70歳以上の方。（ ）内は前売・20名以上の団体料金。18歳以下および高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料 山口県立美術館 山口市亀山町3-1 http://www.yma-web.jp/
