誕生日

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今日で山口県立美術館は開館40周年を迎える。当時、美術館周辺はパークロードと呼ぶにふさわしい美観整備がなされ、博物館と図書館という既存文化施設に続いて、県民が創造的な1日を楽しむための三本目の矢として誕生した。そこへ行けばすぐれた美術品を鑑賞することで感動できる。あるいは、質の高い美術品を味わうことでセンスが磨かれてよくなるとされた。このような考え方は今も大きくは変わっていない。ここ一番に最高のパフォーマンスが要求されるプロスポーツ選手のように、美術館も企画する展覧会でさまざまな人々を想像力であたためて、その余韻を残すことが使命だと考えられているのだろう。

ただし、美術作品というものは万人受けするものではない。人それぞれ好みも違えば、基準なる価値観も違ってくる。そのため展覧会の評価は鑑賞者によってばらつきがある。あちらを立てればこちらが立たず。運営面だけで言えば美意識のギャップに悩まされて翻弄されやすい。だから私たちは美術館を寛容な気持ちで見守っていこう!時としてハートを熱く燃やして喜び、時としてハートが不燃焼のままになる。こうした繰り返しから感性は鍛えられて、波長の幅が大きくなるのだと前向きに捉えよう。つまり自分らしい視点の発見に繋がり、好き嫌いの壁を超えるために受け入れてみよう。おそらく美術館が持っている魅力が発見できるはずだ。

と、つれづれに思い付くまま書きました。これはあくまでの私の独断と偏見。1つの考え方を書いただけ。みんなの美術館なのだから、その思いが活発化うることを願ってます。ぜひこの続きはギャラリーであれこれと語り合い、これからの県立美術館ついて思いをはせましょう!