誰の人生もこつこつと真面目に努力をしていけば、必ず開花する時期がやって来るもの。これを例えるのなら花の種を蒔いて、せっせと水をやって世話をしたけれど、天候に恵まれなかったので枯れてしまった。しかし、そこから今度は予想もしなかった雑草が生えて、ちっちゃなお花がきれいに咲いて和ましてくれた。一見は無駄になったように思えても、真面目に土地を豊かにしていたことで、新しいチャンスに恵まれるものだ。
だから人生はあわてないあわてない。要領よく栄養を摂取しようと思わないで、いろいろものに触れていきながら、自分の感性を多面的に鍛えていこう。決して近道だけを歩もうとしてはいけない。そういう生き方をしていたら、減点すべきことはなくても、想定外の加点を得ることができない。人より成長が遅れていても、時期が来たら一人前になるから、心配しなくていいのだ。そう、気が熟したら自然と個性が豊かになってくるのだろう。
10月17日（木）よりアスピラート（防府市地域交流センター）で始まる「吉村大星、やり残したことに気がついた」（会期は11月4日まで）。この展覧会に造形作家 稲田絵美さんが「17☆（セブンティーン・スター）」としてコラボレーションする。約6年半前、彼女と知り合った頃は、まだ創作活動をしていなかった。その後、ひたむきに創作と向き合い、創意工夫したことで大きく成長していく。おそらく本人も含めて誰もが想像以上に伸びていったのだ。美術界はこんなドラマを超えるドラマが実際に起こるから素晴らしい。本当にめちゃくちゃ楽しい。どうぞ皆様この機会に山口アートドリームをご覧ください！
