常識を超える

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いわゆる元気よく創作活動をやり続けるには、具体的にどんなことをすればいいのだろうか。私の答えはいつもモノの考え方を変えていける柔軟さを持つこと。なぜなら私たちの日常生活は知らず知らずのうちに、当たり前だと思っていることがたくさん増えている。それがいつの間にか固定概念になって、創作への考え方を大きく支配していくため、これまでと同じやり方に留まりやすくなる。そう、気が付いたら古臭い感覚だと言われてしまうはずだ。だからこのまま上手くいくのだと慢心してはいけない。新しい着想や考え方を柔軟に取り入れていく。特に今の世の中は様々なことの動きが早くなってきた。今日の常識が明日の非常識という格言のように、猛スピードでいろんなことが変化しているのだ。

つまり固定観念だけにこだわってしまうのは間違いのもと。ベースになるものを知っていることは道半ばで、もっと面白くなる可能性を信じて創意工夫する。相対的な価値観を基準にしていくのではない。自分という絶対的な価値観を求めて創作することが大切だ。世間一般の常識と比較せず、独自性の高いものを求めていくこと。今起きている変化の兆候に気が付いてチャンスにするために、常識をあらゆる角度から見つめられるセンスを磨くこと。美術は現状の表現を打開して新しい創造を発展させる世界。いつまでも古い常識の前に屈していてはいけない。みんなが常識だと言っているを、本当にそれが常識なのかと考えてみよう。自分らしい世界観を創るために、常識を打ち破る視点を育んでいこう!

■麗しきかな 美しきかな 目出度きかな 吉祥展&アートカレンダー展 【出展者】臼杵万理実、岸透子、紀田秀夫、佐藤文恵、てご屋、はやしいくみ、舛井美佐江、村上真実、大和佳太、和紙工芸シオン 2019年12月7日(土)~25日(水) 11:00-18:00