自発性

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今の時代、この世の中にはその人にとって必要以上の情報が溢れている。ほんの一瞬でもネットを閲覧してしまえば、世界各地から届く興味津々な話題に刺激され、あっという間に何かに夢中になりやすい。なぜなら人は誰でも「いつもなんだろう?」という旺盛な好奇心があるから。誰でも何かを知りたいという生理的な欲求を持っているためだ。そこでよく見かけるのは鵜呑み派と聞き流す派。鵜呑み派はネット情報をそのまま信じてしまう。真偽について自分の頭で考えようとしないで、ただ流れてくる情報を無防備に受け入れる。また、聞き流す派は重要なものも不要のものも、しばらくするとほとんど忘れてしまう。一度は受け入れて興じるものの、すぐに次の情報に心が奪われて、新しいものに興味が移り変わっていく。

このどちらのタイプにも共通しているのは、こだわってやり遂げようという意思を感じない。つい安易に手にできるものに満足して、自分らしい個性を求めようとしていない。ネットを通じて流行っていることがわかれば、最先端なセンスがあると誤解しているようなもの。いくら見栄え良く立ち振る舞っても、そんなメッキはすぐに剥がれていくだろう。つまり人生で大切な情報は1つ1つ積み重ねるしかない。実際に自発的に行動することで才能は磨かれる。自分の価値観を深く掘り下げていく。本当に何に興味があって、何をやるべきなのかを明らかにする。人生はその繰り返しだ。自分らしい生き方を見つけようとすること。自分自身にしかないフィルターを通して、ものごとの本質を見つめながら、必要なエッセンスを吸収していこう!

■麗しきかな 美しきかな 目出度きかな 吉祥展&アートカレンダー展 【出展者】臼杵万理実、岸透子、紀田秀夫、佐藤文恵、てご屋、はやしいくみ、舛井美佐江、村上真実、大和佳太、和紙工芸シオン 2019年12月7日(土)~25日(水) 11:00-18:00