魅力的

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イソップ童話の北風と太陽。旅人のマントをどちらが脱がすことができるかを競い合う物語。北風はマントを飛ばそうとして猛烈な風を吹き付けるが、旅人は寒さもあってマントをきつく身体に巻き付けて離そうとしない。次に太陽が暖かく照らしていくと、旅人はポカポカして気持ちがよくなり、ついにコートを脱いでしまいました。このお話の教訓は冷たく厳しく接するよりも、優しく温かい方が人の心を動かせるということ。力づくよりも包容力を持つことが大切だと言いたいのでしょう。

美術家も同じようなもの。自分の作品をアピールしたいのなら、押しの一手で伝えてはいけない。例えどんな素晴らしい作品であっても、強引に言いくるめようとすれば、その態度に観る人たちは警戒して、本質的なことを感じてもらえないだろう。つまり、作品が魅力的になったら、自然と人は集まってくる。一足飛びには上手くいかないけど、少しずつ魅力が備わってくるたびに、周囲には集まる人が増えてくるはず。だから果敢に作品制作に挑んで、自分の個性を磨いていこう。そう、こつこつと地道に努力する人には、素敵なオーラが背中に生まれてくる。その明るい光で人を照らして魅了しましょう。

■難波瑞穂展 これから私はあなたとともに 2020年9月18日(金)-27日(日) 11:00-18:00 (最終日 17:00まで) お休み 9月22日(火)、23日(水)