一燈照隅 萬燈照国

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仏教用語の「一燈照隅 萬燈照国」とは、最初は一隅を照らすような小さな灯火でも、その灯火の数がどんどん増えて万になれば、国中をも明るく照らす力になることをいう。まずは自分がいる場所を明るく照らせる人になること。おのおのの人生にある小さな幸せを大切にすること。これは自分がやるべきことだと使命を感じて取り組んでみよう。そうすれば、そんな頑張っている姿に励まされた人たちが、自分も何か明るくできることやろうと触発され、いつしかあちらこちらにも広がっていく。ひとりひとりの小さな善意は繋がって、大きな輪になるから可能性を信じていこう。

美術家も最初の頃は小さな灯で目立ちはしない。だけど、ただ一途に自分の創作と向き合うと、周囲の人たちから好感が持たれてくる。燦燦とした明るいエネルギーになっていく。自分らしい個性を活かしたもの、ありのままの自分をさらけ出し、それを楽しむ人たちが元気になれば小さな灯が積み重なり、遠くまで明るく照らせるようになれるのだ。同じ夢を見てくれる仲間との出会いを信じていく。こつこつと創作を努力し続けていけば、やがてその夢は大きな光を放って、たくさんの仲間を照らせることでしょう。「一燈照隅 萬燈照国」。小さなことを真面目にやって、大きな夢に広げていきましょう!

■難波瑞穂展 これから私はあなたとともに 2020年9月18日(金)-27日(日) 11:00-18:00 (最終日 17:00) お休み 9月22日(火)、23日(水)