「学べないことなどない。例えば、反面教師にすればいいだけだ」という名言がある。
ごくごく稀に自分の力量も知らずに、美術について得意げに語る人と出会う。いわゆる自称、美術界のご意見番。勝手に自分は素晴らしいと思い込み、なんでも大袈裟に誇張して言いたがる。それも大きな声で強い調子で言ってくる。だけど、その内容は初心者レベルだったり、今では通用しない古い情報だったりする。これくらい知っているからいいだろうと自己満足して、新しいことを学んでいないから役立たないのだ。
つまり、慢心して努力しなければ停滞してしまう。言い換えれば、根拠がない自信は成長を妨げてるもとになる。私はこういうタイプの人を反面教師にしている。自惚れて行動するようになったらロクなことはない。自分が嫌だと感じることをやらないために、自らの振る舞いを見直す機会にしていく。なにごとも明日は我が身になることばかり。だから、そうならないためにも自戒の念を大切にしていきたい。
