習慣

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「山は西からも東からでも登れる。自分が方向を変えれば、新しい道はいくらでも開ける」という名言がある。
先日、文化行政に携わったばかりの方に、美術と親しむためのポイントを質問される。「どういう風にしたら良いのでしょうか?」。そこで「どんなことでも興味を持って接すれば、そのセンスは自然と磨かれてよくなっていく。美術も同じようなもの。日頃から美術を観たり触れたりしていけば、いつの間にか自分のリズムで楽しめることでしょう」と答えました。
つまり、美術というものは幅広い表現が存在するため、自分の好みを超えて、なんでも鑑賞することが大切になる。こうあるべきだという固定観念を捨てて、美術が面白くなるまで、自分のペースで飽きさえしなければ、どんなにゆっくりでもいい。美術に面白さを感じられるかどうかは、その人の習慣によって生まれてくる。美術的な視点で観る習慣、想像的な発想が浮かぶ習慣をつくっていこう。