ギャラリーとは

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いわゆる山口県は全国屈指の高齢化率を誇っている。そのため、斬新なことには冷ややかな反応になりやすい。先端的な感覚はなかなか認めてもらえない土地柄なのだ。しかし、ガラパゴス化させてはいけない。政治のあり方、経済システム、AIによる雇用環境などが、次々に変化する時代と向き合っていく。さまざまな視点を持つ人たちによる交流こそが、街に新しい活気を生むきっかけになるのだ。

私が若い世代の人の作品展を企画するのは、やってみないとどうなるのかが、よくわからないことが多いからだ。実際に展示してみる前にあれこれ考えたところで無駄なこと。それよりも開催することで生まれる化学反応を楽しんでいく。新しいエネルギーによって活気づけば、山口のアートシーンはにぎやかになってくるし、街の雰囲気も元気よくなってくるだろう。だから、若い美術家たちの活動を応援していく。それが若者との付き合うための鉄則だし、それがギャラリーが担う役割でもあるはずだ。