「オリンピックで最も重要なことは、勝つことではなく参加することである。同様に人生において最も重要なことは、勝つことではなく奮励努力することである。肝要なのは勝利者になったということではなく健気に戦ったということである」という近代オリンピックの父、クーベルタンの名言がある。
スポーツの素晴らしさとは、観る人の心を熱く揺さぶれること。勝負のプレッシャーから逃れられない選手たちが創り出すスリリングな場面に、人にしか感じられない美しさや激しさ、悲喜こもごもなどが転がっていて、それらのどれを選んだとしても心の奥底に響き渡っていく。
だから、人は人がやっていることに刺激されて、自分では発見できなかった何かを発見するもの。勝者からも敗者からも学びにできることばかり。それによって自分が元気になったり、勇気が湧くイメージが広がることで、肯定的な思考が育まれてエネルギーが湧いてくる。人を応援する気持ちがまわりまわって自分自身を応援する力になるのだ。パフォーマンスを素直に見つめて、一緒になって楽しみながら、成長へのチャンスを受け取っていこう。
