ルールにのっとって ルールをのっとって

f:id:gallerynakano:20210904212651j:plain

 

「道をそれるなんてそんなの 誰にだってできるじゃないか ぼくはこの道の中にこそ 未知を見い出してみたいんだ 並ぶために並んでるわけじゃない 並びをぶっちぎるためにまず並んでるのさ ルールにのっとって ルールをのっとって一等賞」というのは、竹原ピストルさんの一等賞の歌詞である。

先日、米寿のご婦人とパラリンピックの話題で盛り上がる。「初めて見る種目ばかり。どういうゲームなのかがよくわからなかった。だけど、ハンディに負けずに頑張る選手たちの姿に見とれて、テレビの前に釘付けになっちゃった。そのうちにこれくらい面白い競技を考えた人もすごいと思うようになったの」と、要約すれば、このようなことを嬉しそうにお話ししてくださった。

おおー、なんて素晴らしい!一番の見どころに気付かれたのだ。パラリンピックは選手たちの限界を考慮して競技が作られているため、上手くできるかどうかの一挙手一投足に、見る側も引き込まれて熱くなってしまうのだろう。それにしても、「美しいものを美しいと思えるあなたの心が美しい」という相田みつを氏の言葉ではないが、ご婦人の瑞々しい好奇心のアンテナに敬意を表ししかない。やはり、いくつになられても素直に不思議がる気持ちがあったら、日常には心を豊かにしてくれることがいっぱいある。いつも新しい目を持って見つめれ、新しい発見ことを楽しめるのだ。