お墨付き

「お墨付き」という言葉は、武士の世の中に、権力や権威のある人から家来(臣下)に与えた許可や保証のこと。その時代の実力者に功績を認めてもらい、ご褒美としてそれなりの地位やお宝を頂戴することを指す。
先週、今年度の県文化芸術奨励章が発表され、オートマタ作家 原田和明さんと、映像作家でダンサーでもある吉開菜央さんが受賞する。どちらも先駆者がいない新しい分野。いろんなことを紡ぎながら、未来へ向かい好奇心と冒険心を掻き立ていく。小さなチャンスを拾い集めて、大きな創造力に伸ばしていく。
そんなお二人にとって、このたびの「お墨付き」は通過点。もっと高みを目指せるはず。道なき道を歩いてきたから、小さな可能性を育むのが得意だ。いつも天真爛漫な子供みたいに感性を活かし、ユニークな視点から突破口を見い出していく。自己の可能性への探求心が素晴らしい。頑な自分の世界を追及して、独自性のあるものを発見していった。ちなみにこのお二人のもうひとつの共通点は光市出身者。だから明るい光を放っている!(笑)それゆえに、私たちをその創造で明るく照らしてくれるだろう。