ミューズ

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「人の精神は目にあり。故に人を観るは目においてす」とは、松陰先生の名言がある。この言葉は「未知の世界への冒険心は目に表れてくる。やり遂げようと意欲に溢れる人は、その熱意が目にも顔つきにも全身に表れてくる。だからこそ、目の奥の輝きがあれば、その人がどれだけやる気に満ちているかが、たちどころにわかってくるのだ」という意味である。

12年前、それぞれ別々のタイミングで親しくなった二人。私の知らないうちに仲良しになって、いつの間にか美術への夢を語り合うコンビになった。年齢の差は若干あるものの、かたや子育てでお休みしたから、その年月を差し引けばチャラだ。いや待てよ、未来へ向かって創作活動をする人たちに、いくつかなんてことは小さな問題。それよりも切磋琢磨していくこと。よきライバルであり、よき友人の関係であることが大切になるのだ。

そして、この二人の美術への情熱は多くの仲間たちに波及していく。ギャラリーに集める面々のやる気を誘発して、創作意欲をメラメラと熱く燃やしてもくれた。私はこの二人の地道な努力をよく知っている。なんだかんでいって、美術以外にぶれることはない。本当に愚直なんだよね。無意識に厳しいことに取り組んでいく。昨日の自分を超えるために、今日の自分を鼓舞するだけ。やはり精神と制作は連動している。積極的な心構えがある人には、周囲の人たちに美術への愛を伝染させていく。私は美術の女神からの贈り物に感謝するのみ。これからもお互いに美術への夢を創造して楽しんでいきましょう!