切磋琢磨

「常識を発達させよ。見聞を広くしなければならぬ。小さな考えでは世に立てぬ」という大村益次郎の言葉がある。

いわゆる常識を発達させるべきこととは、普段やっていることだけにとらわれず、周辺にあるものにも目を配って、幅広く学んでいくことを推奨する。また、見聞を広くするべきこととは、専門分野の枠を超えて通じる発想力を求めていくこと。さまざまなことに広くアンテナを張って、目標に挑戦する意欲を刺激する情報を集めよという意味である。

このたびのアートシャツをテーマにしたグループ展。ダイヤの原石同士がぶつかって、ダイヤになるまで磨き合うように、いろんなタイプの美術家が一堂に会することで、自然に切磋琢磨していくことを期待して企画した。熱心な人の心意気に触れれば、覚醒されて熱心な人になっていく。誰かの意欲的な姿に影響されて、負けまいと努力することで活性化するもの。だからこそ、ひとつのチームになって創作への意欲を掻き立てていく。グループ展は自分自身のやる気を高める絶好の機会になるのだ。