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時として創作している人は観てくれた人たちの言葉に触れてみよう。どんな感想であってもいいじゃないか。とにかく、自分に都合の良い感想ばかりを選んでいてはいけない。そんな言葉だけを選んでいるようでは進歩することはない。例え面白くないようなことを言われてもいい。厳しい言葉は愛のムチ。それはそれで新しい作品制作への発奮材料すればいいのだ。

むしろ無差別に褒めてくれる人には気をつけた方がいい。フレンドリーな態度で近づいてきて、なんでもかんでも良かったと言って来たりする。そうすると本当に何が上手くいったのかがわかりにくいし、自分の実力を過信して足元を踏み外すかもしれない。根拠のないリスペクトは自分らしさを幻惑させ、これから進べき方向性を迷わせてしまうだろう。

だから、アンデルセン童話の裸の王様の子供みたいに純粋な目で見てもらおう。作品を先入観で惑わされずに自由に面白いと感じる視点を尊重していく。その人らしく気負わずに観てもらい、率直な感想が生まれる環境に心がける。自分自身の姿を映す鑑を求めて、人と出会い仲間と知り合い、切磋琢磨しながら向上することが大切になるのだ。