自分の人生を描く画家

「人間は自分の人生を描く画家である」という名言がある。この言葉は、生まれ育った環境や取り巻く人間関係によって、性格形成に大きな影響を与えるのは事実である。だけど、そこからどのように生きるのかはその人の心掛け次第。最終的にその人の性格を決める要因は、その人自身が決めていくこと。つまり、自分の人生ドラマをどのようにするのかはすべて自分自身の責任。原作も演出も主演も何もかもやらなきゃならない。誰も自分の人生の主人公から逃れられない運命だという意味である。
それゆえに、人それぞれ何かをやろうと行動する時には、その人らしい意志で目的を選び抜いている。これまでよりも良いものになることを目指し、現状からプラスへと目的に近づこうと努力していく。いわゆる過去は変えることはできないが、未来は変えていくことができる。取り返すことのできない過去に執着することなく、新しいロードマップをリアリティーあるもので描きながら、自分と他者にとって建設的なものになるように、思考をコントロールすることが必要だと言える。
ついついいろいろなことに欲張って手を出し、知らず知らずのうちに許容範囲を大きく超えて、気が付けばつまみ食いの山。にっちもさっちもいかなくなってしまう。だから、世間一般の価値観に惑わされることなく、自分の体験や好みに応じて主観的に触れていくこと。自分だけの意味付けを通して、常に自分を主人公することが大切なのだ。