パワーアップ!

昨日、GWを利用して帰省してきた美術家と会って、ひさしぶりに時を忘れて美術談義に没頭する。13年前に出会った頃と同じくらい激しいトークを楽しむことができた。彼女は変わらないなあ。その真っすぐさに、「なんとしても二階へ上がりたい。どうしても二階へ上がるのだという熱意が梯子というものを思いつかせて、それを創り出していく。上がっても上がらなくてもいい程度の熱意だったら、決して梯子というものは発明することはできない」という格言を思い出してしまった。

一見は至極当たり前のことを言っているようで、実はものごとの核心を突いた素敵な言葉だ。とにかく、自らの本能でピンと感じていることなら、その感覚を信じてやっていけばいい。どうやったら上手くできるかどうかは、後から考えても十分に間に合うもの。なんとしてもやるしかないと腹をくくっているのなら、必然的に日常を見つめる目線が引き締まり、何かしら創作へのヒントを探し出すことができる。どうやったらいいのかにこだわり続ければ、これまでの常識を打ち破っていく勇気が湧いてくるのだ。

だから、いつも現実を踏まえながら成長するための最善の手段を考えていくことが大切になる。梯子という存在を想像できるようになってくれば、その延長線上に階段やエスカレーターなど、次々に豊かに生活するためのアイディアが生まれてくる。まずイメージしたことは実行していくこと。徹底した現場主義から新しいものが創造されていく。理論よりも実践を重んじた行動こそが未来を明るくしていくのだ。これらの精神のもとに彼女は粛々と前向きに取り組んでいる。いや、20代の時に比べて、達観したスタンスでやろうとしている。実にカッコいいぜ!とてもエキサイティングな時間になった。次に会う日まで私なりに勉強しておきます。どうか結婚式で決意表明したとおり、世界を震撼させる作品を目指して、創作してください!