知性的な人

ユーモアがあって知性的な人というのは、日常のなんでもない会話なのに、周囲の人たちの知的好奇心を掻き立てて、そこにいるだけで空気を明るくしてくれる。必要以上に存在感を誇張することはなく、皆々の心をやさしくくすぐる言葉で、元気なパフォーマンスを高める人のことだ。

いくら教養が高くて豊かな知識があったり、巧みな話術で人々を魅了したとしても、相手を包み込み思いやる気持ちがなければ、知性的なコミュニケーションは成り立たない。本物の知性的な人は自分がどれほど賢いかを見せびらかすことはしない。いわゆる能ある鷹は爪を隠す。自分の頭の良さを自慢するようなことは下品だからやらない。

つまり、その立ち振る舞いはいつだって自然体。留まることなく流れゆく雲や水のように、ものごとに執着することなく、自然に逆らわず成り行きに任せて行動している。雲や水がなんの思惑もなく流れるように、身心を楽にして流れに身を任せているからこそ、リズムの良い会話で引き込んでいくのだろう。昨日の午後、このようなことを実感する。さすがのヌマさんだった。