吉田松陰先生の名言に「狂愚まことに愛すべし、才良まことに虞るべし」がある。この言葉は、黒船が来訪して西洋列強による先端的な文化に直面した時に、今までの日本の常識ではまったく通じなくなり、だったら、そんな価値観にこだわっては上手くいかないだろう。それよりも、これまでの常識にとらわれず、積極的に新しい世界を受け入れながら、新しいことを育むことが大切だという意味である。
ここ数年、コロナ感染症のおかげで、リモートによるやりとりが増えてきた。親しいイラストレーターは、それによって都市部からの仕事が増えている。私も、ネット販売をしていないのに、SNSにアップした画像をご覧になった方から、作品についての問い合わせが増えて、そのまま商談成立することも珍しくなくなった。
「狂愚まことに愛すべし、才良まことに虞るべし」という言葉を簡単に言えば、「諸君、狂いたまえ！」である。世間一般の人にはまるで狂っていると思われても、世の中を良くしたいという正義感がベースにあるのなら、どんな行動したとしても未来への試金石になる。行くべき方向が正しければ道は必ず開いてくる。本気で情熱を燃やしてやれるのなら心配はない。道は必ず開くからそのまま頑張っていけばいいのだ！
