しあわせ

 

「しあわせ」とはめぐり合わせから生まれた言葉。いわゆるラッキーなことがあれば、みんなで分かち合うことを美徳とする。自分ひとりで喜ぶことなら自己満足にしかならないし、たった一人の力でやったと思い込むのは自惚れ以外の何ものでもない。人生は自分の力だけでやれることには限界がある。いつも知らないうちに、さまざまな他力に支えられている。要するにどんな人でも自分ひとりでは生きられない。いずれ巡り巡って返ってくると信じて、みんなとしあわせを分かち合うことが大切だ。
だからこそ、「情けは人のためならず」。 人に親切にすればその人のためになるだけでない。巡り巡って良い報いとなって戻ってくる。直接的に誰かにしあわせを求めなくても、地球は丸いから廻ってくる。つまり、力づくで花を楽しむのなら、すぐにしぼむ花瓶にいけた花。教科書通りに咲かせた花は、単調で野性味に欠ける鉢植えの花。美しい若葉が茂る大きな花は、たくさんの人に支えられて咲いた野山の花。一つの素晴らしい目的によって結ばれて、大きな円を支え合う小さな力が集まれば、本物の美しさを楽しませてくれるはず。たくさんの人と素敵な夢の花を咲かせるために力を出し合おう。