キャッチボール

野球用語のキャッチボールとは、基本的にふたりの人が少し離れた場所で立ち、一つのボールを向き合って交互に投げたり受けたりを繰り返すこと。試合や練習する前にボールを軽く投げて、肩の調子を整える準備運動として行われている。また、このコミュニケーションによって意思の疎通がなされて、お互いを思いやる気持ちを育みながらチームの結束力を強くしていく。みんなで勝利を掴み取るという目標へ向かい、モチベーションを高めるために必要不可欠な儀式的なものだとも言えよう。

ちなみにこのことが転じて生まれたのが会話のキャッチボール。いわゆる人間関係を円滑にするには、何気ないような会話を通じて、それぞれの思いを理解することが大切だ。そういう時に有効な手段を形容する言葉として用いられる。つまり、お互いに相手の良さを引き出そうと努力すれば、そこから信頼関係が構築されて友情が芽生えていく。素敵な出会いはいつどこであるのかわからない。だから、会話のキャッチボールを馬鹿にしてせず、友人知人との小さなご縁を紡いでいくこと。人生も野球も基本に忠実であれという意味で使われtいるのだろう。