感覚的な人

感覚的な人という言葉がある。これは何かいいとか、良さそうとか論理的ではなく、自分のフィーリングで判断して動く人のことだ。それ故、まず気持ちで感じたことを第一に、場当たり的な行動になっていくため、他人には理解しづらい人とみなされることが多い。細かい理屈や理論で考え理解することや言語化することが苦手なのである。
とは言え、鋭い感覚の持ち主であることは間違いない。そのみずみずしい感性は、空間を捉える認識能力にすぐれていたり、独自性の高いセンスで創作することやクリエイティブな表現力で活動する人たちの特徴でもある。なにか興味あることに取り組んだ時、とにかくコツを掴むのが早くて、その場で直感を活かして最善を尽くせる。
つまり感覚的な人は、決まりきったやり方や常識的なルールに沿うより、自由に柔軟に対応する能力に秀でている。世間一般のしあわせの価値観ではなく、自分なりに心を満たすことを望むばかり。自分らしい感覚での価値判断が正しいと思って生きるため、突拍子もない行動に見えることもあるのは、その人にしかない個性を育む能力が長けているからだろう。