芥川龍之介が残した「我々を走らせる軌道は、 機関車にはわかっていないように我々自身にもわかっていない。 この軌道もおそらくはトンネルや鉄橋に通じていることであろう」という名言がある。
いわゆる機関車に乗って旅に出て窓の外を眺めていると、どこかに留まらずに進み続けるため、およそのことくらいしかわからない。人生もミステリーツアーのようなもので、予想もしなかったことによくめぐり合う。そのたびに何かを感じ取ったり、どのように考えていくのかによって、目の前の景色の見晴らしが変わってくるだろう。
それ故に好奇心のアンテナを磨いて、いつも感度を良くしておこう。人生を豊かなものにできるどうかは、共鳴しやすい感情によって決まってくる。心に描くイメージを広げようと努力した時に、普段なら思いもよらぬ感覚が得られていく。つまり、自分らしい人生の旅を明るくしていくには、良いものを見つけ出して、丁寧に関わることが大切になるのだ。
