車窓

f:id:gallerynakano:20200915204904j:plain


芥川龍之介の言葉に「我々を走らせる軌道は、 機関車にはわかっていないように我々自身にもわかっていない。 この軌道もおそらくはトンネルや鉄橋に通じていることであろう」がある。いわゆる人生はよく旅として例えられ、さまざまな場所でいろんな人たちとの出会いながら、どこにとどまることなく進んでいくため、ミステリーツアーのようにおよそくらいしかわからないもの。だけど、先行きがよくわからないからこそ、不安な気持ちにもなることもであるけど、自分らしい夢や理想を描いてワクワクすることもできるはずだ。

つまり、機関車に乗って窓の外を眺めていると、次々に見知らぬ土地が目に飛び込んでくるように、人生はいくつも予想しなかった偶然と巡り会う旅だ。そのたびに何かを感じ取ったり、どのように考えるのかによって、目の前に表れた景色の色が変わってくる。ほんの小さなことでも新しい発見があったら、自分という人間の存在価値がつくられ、自分らしさがわかってくるだろう。ただし、やみくもにあたりを見渡していれば、ふいに目に入ってくることはない。いつも好奇心のアンテナを磨いて感度を良くしておくこと。人生を面白くするかどうかは、その人のセンサーよって決まっていく。だからセンサー自体が鈍っていたら、どうにもこうにもならないので、普段から夢や理想を持って前向きに生きることが大切になるのだ。自分らしい人生の旅を楽しむために、日々にこだわりを積み重ねていきましょう!

■難波瑞穂展 これから私はあなたとともに 2020年9月18日(金)-27日(日) 11:00-18:00 (最終日 17:00) お休み 9月22日(火)、23日(水)