青春

岡本太郎の著書に「夢を見ることは青春の特権だ。これはなにも暦の上の年齢とは関係ない。10代でも、どうしようもない年寄りもいるし、70、80になってもハツラツとして夢を見続けている若者もいる。だから年齢の問題ではないが、青年の心には夢が燃えている。ぼくは口が裂けてもアキラメロなどとは言わない。それどころか、青年は己の夢にすべてのエネルギーを賭けるべきなのだ。勇気を持って飛び込んだらいい」という一文がある。

先日、私より年上の画家さんとお会いした時、今なお成長を信じて創作しているから、エネルギッシュな言葉が次々に飛び出し、有意義な美術談義を展開することができた。とにかく、展覧会へ出向いたり、美術書を読んだり、ネットで美術情報を収集するなど、いつも役立ちそうなものを手探りしている。自らの世界観を創り出すために、とことん情熱を持ち続けて、生真面目に地道な努力を続けていく。この如何にも愚直な方法が若さをもたらす。元気なパフォーマンスは美術へ夢中だから生まれる。やっぱり青春の眩しい輝きに年齢なんて関係ない。