公平さ

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「人生は基本的に不公平なものである。それは間違いのないところだ。しかしたとえ不公平な場所にあっても、そこにある種の『公平さ』を希求(強く願い求めること)することは可能であると思う」というのは名言がある。

例えばピカソなら、生涯のうちに何千枚も名作を創って残すことができるだろう。それに比べて普通の美術家だったら、生涯のうちに1枚でも名作を創れれば称賛に値する。ピカソは天才だから何千枚も名作を創ることは当たり前。常に才能を発揮できるから可能なこと。それに対して普通の美術家だったら、こつこつ努力を積み重ねて、ある時にその才能を1度だけ爆発させて、たった1枚、名作を創り出すことは奇跡ではない。

つまり、創作活動にした結果、その才能を発揮したということではどちらも同じこと。作品の数は圧倒的な差があるものの、美術家人生で才能を発揮したという点では同じこと。「ピカソ名作何千枚=普通の美術家名作1枚」なんて、方程式が成り立ってもいいじゃないか。だから、まずは最初の名作を目指して創作していくこと。とにかく、名作を1枚ほど創ってピカソに並ぼう。達成した度合いが同じなら、同じような評価されるべきだ。才能を発揮したことにおける公平さを大切にしていこう!