約20年前、なんとなく思い付きで決めた作品展のタイトル。想像以上に周囲が好評だったので気に入ってしまう。自分の心をワクワクさせて、やる気になれる何かがある。まだまだ若い時代、自分には面白いことができないとか、そんなに才能がないと言い訳していたが、この小さな手応えの感触がとても良かった。もしかして自分の少ない経験で勝手に自分の限界を決めていただけ。うつむき加減で後ろ向きの姿勢をリセットし、美術へ本格的に挑戦していくきっかけになる。これから様々な可能性を掘り起こしていけば、いつの日にか自分の世界が創り出せるかもしれない。どんな時も諦めないで頑張ったら、美術家としての経験値を高めていけるはず。それ以来、「ももくり」は作品制作の基本理念になっていく。創作への取り組み方を一度見直して、優先順位が高いものから考えられるようになったのだ。
つまり創作活動を続けるためには身に着けるべき習慣があることに気が付いた。自分なりの創作していくには今ここで鍛える目的をはっきりしてないとできない。こういうことに心掛けて学んだら自分らしい才能は磨かれることを意識していこう。格言に「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」がある。この意味はすべてのことは自分の努力次第で変わっていく。いつも最善になるようにメリハリをつけ、自分に合ったペースでチャレンジすること。自分にとってプラスになる習慣を少しずつ取り入れ、試行錯誤を繰り返しながら修正して、自分に合う創作スタイルにすることだろう。
そう、いつまでも未来がある「ももくり」にするために好奇心を燃やそう。美術家は集中して調子がいい状態になったら、周囲の雑音が気にならなくなり、潜在能力をググっと発揮したパンチが生まれる。あれこれと策を講じるより、ひたすらその天然というのか、素のままで裸の魂で勝負することだ。マイベストを大切にして創作意欲を燃やしていこう！
