昨日はイラストレーターりおた君の計らいで、J2リーグで戦うレノファ山口の地元開幕戦のセレモニーに参加する。実は彼がこのたびの開幕ビジュアルを描いたため、試合開始直前にその横断幕をレノファ創世期から支えるサポーターさんたちと一緒に持ってピッチの上に立つ。約9千人の観衆が集まったスタジアムは熱気がむんむんとしていた。

その後はスタンドからゲームを初めて観戦する。さすがプロ同士だけに激しいボールの奪い合いや展開の速さ、細かい技術の高さなどに唸らされる。そして、想像以上だったのはレノファサポーターの応援レベルの高さ。相手チームは明らかに威嚇されている。

やっぱり文化は年月とともに成熟していく。熱い声援にこだわって試行錯誤した歴史は、何も語らなくても十分伝わってくる。なんて愛情豊かなんだ。チームがもがき苦しみ敗北しても、サッカーがある素晴らしい瞬間にすべて燃やし、選手たちを称えて感謝を忘れない。本物の勇気がある人たちの毅然とした態度に触れて、縁の下の力持ちの存在意義について学ぶことができた。