四十にして惑わず

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フランスのことわざに「四十歳は青春の老年であり、五十歳は老年の青春である」がある。

いわゆる『老年』とは、人の一生のなかで加齢により心身の衰えが目立ってくる頃をいう。一般的には60歳前後で、または70歳以上をいい、広くは50歳以上の人を対象とするため、このことわざはかなり昔の年齢設定だと言えよう。しかし、やはり40歳くらいになれば、世の中のことをひと通り経験するから、自分自身がよくわかってくる時期であり、それに基づいて何かに挑戦すべき世代である。

だから、本当の意味でのスタートラインは40歳になるのかもしれない。それまでは生まれ育った環境や取り巻く人間関係など、本人の努力だけではどうにもならないことが多い。つまり、40歳を超えれば生まれながらの条件差が控除されていく。個々の能力を鍛えることによって、後天的に身に付けることができるはず。今一度自分の生き方ややり方などを見直し、新しい可能性を見い出し、興味の範囲を広げていくこと。とにかく、面白あれば面白がるほど面白いことが増えていく。いくつになっても挑戦し続ける勇気を失わず、ワクワク感を楽しむことが大切になるのだろう。