若冲と江戸絵画

イメージ 1

子供は興味が生まれものを手で触ったり舐めたりしながら観察していき、
そこから発見したことを感覚的に絵に描いたりして楽しみます。
また、この観察することは年齢を重ねていくと経験から推理していくようになり、
いろいろな角度から体験物差しを使って、そのものが何なのかと理論的な発想で楽しみます。
ちなみに「美術をする」というのは観察して何か心に響く体験を発見することで、
これはスポーツでも食べ物でも世の中にあるもの全てに共通する
誰にでも意識して鍛えていけばできることです。
ところで現代人は体験していないのに体験したつもりなるバーチャルの世界に浸っていて、
真実と虚偽の判断力が低下してメディアなどの流す情報を抵抗もなく受け入れていくので、
鳥インフルエンザのような集団感染した出来事を目にします。
だから「観察力を鍛える」ことは大切な行為で、
そのためには興味のあることを探さないとならないでしょう。

と、江戸時代に独自の眼で物事を観察した奇想の画家・若冲の作品展、
九州国立博物館から送っていただきました「若冲と江戸絵画」の
ポスターを見ながらふと考えてしまいました。

 若冲と江戸絵画
会期 平成19年1月1日~3月11日 9:30~17:00
会場 九州国立博物館
http://www.kyuhaku.com/pr/index.html
九州国立博物館サイト)