コンピューターゲームや携帯電話などのメディアの利用時間が、想定される
平均的な利用時間よりも多い利用者を「ヘビーユーザー」と言われ、
また、利用者間において想定される平均的な利用時間よりも少ない利用者
(主に初心者や素人)をライトユーザーと言います。
ちなみにこの二つの言葉に触れた時にひらめいたのは、
美術の世界でもライトユーザーから始まり、興味や関心が高くなっていく人たちが
ヘビーユーザーへ進歩していくのですが、今の時代はヘビーユーザーになるほど、
エネルギーを持っている人材が減っています。
たぶんはこれはどの業界でも同じことで、ライトユーザーを取り込もうとするあまりに
その世界を安易にわかりやすく簡単な道筋(説明)を作り過ぎて、
上達していく意味がなくなって、進歩を望まなくなってしまったのでしょう。
美術は数学のように明快な答えがなく、それぞれが想像した言葉が全て正解になる世界だから
自分の中にある言葉を掘り下げて、もやもやしながら楽しみたいものだと思います。
ところで、ギャラリーナカノでは、明日まで、県内美術家による6人展を開催しています。
■ギャラリーナカノ6人展 in der mitte der wiese■
参加作家
秋貞 勇、岡田博幸、小田善郎、河村純一郎、田辺 武、原井輝明
なお、画像は周南市在住の画家・河村純一郎さんの油絵作品「そっとみる」で、
静かな表情から何を見ているのでしょう。