腕時計型通信機

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われわれの肉体が衣服に包まれているように
われわれの精神は虚偽に包まれている
 
                           ショーペンハウアー
 
子供の頃、再放送のウルトラセブンを見て憧れたのは「腕時計型通信機」。
ウルトラ警備隊の隊員の腕につけられた通信機はダイヤル式の黒電話の
時代に規格外の想像力を与えられて、カッコイイ科学の未来を予感させられた。
 
あれから40年くらい月日が流れて、科学は進化してスマートフォンが登場。
リアル「腕時計型通信機」は、より多くの機能を持ち便利でカッコイイが、
なんとなく想像力を刺激するオーラに欠ける。
 
むしろ便利になり過ぎて、判断力や記憶力を鈍化させて、
また、依存し過ぎて手放せない症候群になってしまうかもしれない。
 
子供の頃、スマートフォンのような素晴らしいものが欲しかったが、
今はそんなものがなくてノンビリと妄想にふけることができたから
変に時間を消費する道具がなくて良かったと思っています。