同じ年

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Oneway Generation」。昭和の終わりに流行った歌謡曲。軽快なメロディと本田美奈子さんの
歌声が美しかった。その歌詞の一節に「今知らないどこかへ向かって、戻れない片道キップ
と夢だけを信じていたい」。いわゆる若者の特権。夢と希望を持って、ただひたすら走っていく。
蒼い若さゆえに許される世界を感じた。

写真家・安森信君の新作「77☆’S(セブンティセブンスターズ)」。30代後半になった人たちの肖像。
浮き沈みのない人生はない。誰だっていろんなことがある。その中で自分にし...か歩めない道だ
と信じて前に進んでいく。

長い人生から見れば、まだまだ若い歳だけど、もう若さだけでは生きていけない歳でもある。
これまでとこれからの分岐点。成熟していくために、自分と深く向き合うポイントだ。

人はみな人生の主人公。それぞれが社会を豊かにする役割や立場で舞台の上にいる。
そんな仲間が見える場所、見えない場所で繋がっている。まったく別な場所で写したはずの
このシリーズ。それなのに1つになって、円く感じるのは同じ年の絆だろう。面白い!
いつまで経っても同じ年は素敵なことだ。