講評Ⅱ

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山口県美術展の講評を読んでいると、「どんでん返し」という言葉が浮かんだ。なぜなら「わたしが最後まで大賞候補として推した《抗酸化作用》は、色感の冴えと、構成の巧みさ、そして、まるで他人事のように楽々と生まれ出たと感じさせるイメージの伸びやかさで、応募作品中、わたしにもっとも印象が残りました。」(美術評論家・水沢勉氏)、「私自身が最後まで押した三浦ひろこさんの《抗酸化作用》は、経験知の高い人が辿り着いた境地のかと思わせた4枚組の絵画で、特に、右はじの1点は非常に面白いと感じた」(アー...トプロデューサー・山口裕美氏)と、三浦さんの作品は高く評価されている。

審査員は3名。額面通りなら大賞になって良さそうに思えるのだが、そうは問屋が卸さない。それが県美術展の審査会。一筋縄ではいかない。議論を尽くした果てに生まれた結果なのだ。

ただ、これほどのコメントをいただけたことは素晴らしい。感謝しなくてはならない。若い三浦さんにとって勇気が湧くものになるだろう。これからの創作活動に必要な種が与えられた。

■第7回山口県総合芸術文化祭・第67回山口県美術展覧会
会期 2014年3月13日(木)~30日(日)
時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 3月17日(月)、24日(月)
会場 山口県立美術館 山口市亀山町3-1
観覧料 一般500円、学生400円、70歳以上・高校生以下無料
山口県立美術館  
http://www.yma-web.jp/