洗練

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今月、県立美術館では県大、芸短、山大の卒業制作展が開催された。毎年この時期に3週にわたって行われ、私はいつもすべて観に行くように心掛けている。それは若者の一生懸命な創作に面白さを感じるからだ。作品の良し悪しについては個人個人の好みや観方で変わってくるだろう。そうではなく、これが学生時代の最後の創作だという緊張感。これがいい!やはり卒業する時の作品には火事場の力が発揮され、その人の努力の結晶がいぶし銀のように光っている。また、その時代を反映している感性が随所にある。今年は早い内からスマホのある生活をしている世代だと思った。ビジュアルや大きさ、形がオシャレになっている。ローカル色が減ったのかもしれない。反面、その人らしい人間味を感じるギザギザさが少なくなった。よく言えばグローバル化して洗練されたのだろう。それはさておき、まだまだ未来がある若者たち。これからも自分の可能性を信じて創作を続けることを願っている。美術の才能は後天性で育んでいく時代。継続は力なりを信じて頑張っていきましょう!